【SSF】S級SF作品を探して

ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞受賞作品の詳細なあらすじ、作品中の名言、管理人の感想などを書いていくブログです。

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【感想】『栄光の道』ロバート・ハインライン【ヒューゴー賞 1964年】

ロバート・ハインラインの1964ヒューゴー賞受賞作『栄光の道』の感想です。

 

[評価 = A級]

 

 

ヒューゴー賞常連、ロバート・ハインライン。前回の受賞作『宇宙の戦士』では、機動歩兵が着用するパワード・スーツへの徹底したこだわりと細部に至る描写で楽しませてもらいました。また前々回の受賞作『大宇宙の少年』では、懸賞で手に入れた中古の宇宙服を、主人公の少年がカスタマイズしていく過程の描写で楽しませてもらえました。

そんな、私の中では「未来技術やメカのリアルな描写に定評あるSF作家」として定評あるロバート・ハインラインの、この作品は純粋なファンタジーです。SF要素は一切含まれません。

本格ファンタジーをも描き切ってしまう、ハインラインの力量を示す作品ですが、私はやっぱり ハインラインにはSFを書いてほしいなぁ、と思ってしまいますね。

なおファンタジーということもあり、主人公が飛び込んだ異世界はちょっと中世的な世界観というか…。「英雄」である男性主人公オスカーは、美女スターに「主人である僕にそんな生意気な口を聞くなら、お尻を叩いてお仕置きが必要だな」的な発言をしますし、美女スターはそれに対して「ダーリンお許しになって」的に答えます。

ドラル家では「英雄」(ラノベでいう「勇者様」ですね)の訪問は、一生に一度あるかないかの光栄ととらえられ、是非「英雄」タネを家系に授かりたいと、ドラルは妻、長女、次女(まだ少女ー中学生くらい?)の3人をまとめて(順番にではなく)オスカーの寝室に夜伽の相手として送り込みます。

ハインラインは「アメリカの現代社会では理解に苦しむ、異世界の中の習慣や価値観」として、ファンタジーの演出として書いてるみたいです。でも現代の女性読者さんは、怒って本を床に叩きつけちゃうかも…。

 

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それではまた…。